宇宙の神秘、ブラックホール。その強大な重力に惹きつけられる人は多いのではないでしょうか?
今回は、様々なブラックホールの大きさを比較しながら、宇宙のスケールを感じてみましょう。
想像を絶するサイズ!
ブラックホールは、その質量によってサイズが大きく異なります。
なんと、ビー玉サイズほどのブラックホールも理論上は存在可能です。
これは、東京駅数個分の大きさの鉄球を、原子レベルまでぎゅっと圧縮した結果生まれるもの。
ただし、あまりにも小さいためエネルギーをほとんど放射せず、発見は極めて困難です。
実際に観測された中で最小のブラックホールは「GW170817」。
太陽の2.7倍の質量を持ちながら、直径はわずか16kmしかありません。
恒星ブラックホール
さらに大きなブラックホールは「恒星ブラックホール」。
太陽の30倍以上の質量を持つ恒星が、その寿命を終える際に起こす「超新星爆発」によって生まれます。
現在発見されている最大の恒星ブラックホール「M33 X-7」は、太陽の約16倍の質量を持ちます。
しかし、その直径はわずか92km。日本の本州と比べても非常に小さいことが分かります。
中間質量ブラックホール:謎多き存在
恒星ブラックホールよりもさらに重い「中間質量ブラックホール」は、その名の通り中くらいの重さのブラックホール。
しかし、現在確認されている数はわずかで、その誕生過程は謎に包まれています。
超巨大ブラックホール:銀河の中心に潜む巨人
そして、銀河の中心に存在する「超巨大ブラックホール」。
その大きさは桁違いで、例えばM87の中心にあるブラックホールは直径が4000億km、質量は太陽の65億倍にもなります。
さらに、髪の毛座にある超巨大楕円銀河「NGC4884」の中心には、直径約1300億km、質量210億倍の超巨大ブラックホールが存在します。
宇宙最大のブラックホール:フェニックスA
最後にご紹介するのは、宇宙最大のブラックホール「フェニックスA」。クエーサーの中心に位置し、直径は約6000億km、質量はなんと太陽の1000億倍!
想像を絶する大きさですが、ブラックホールも宇宙に存在する天体のひとつ。
その謎を解き明かす研究は、現在も続けられています。
近い将来、ブラックホール内部ツアーが実現する日が来るかもしれません。
ブラックホールの内部ツアーを企画できる日が待ち遠しいですね!